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【日経新聞】独風力発電機大手センビオン、風車の羽根製造大手を買収

【ニュルンベルク=加藤貴行】
 風力発電機世界大手の独センビオンは22日、風車の羽根(ブレード)製造大手の独オイロス・グループを買収したと発表した。買収でブレードの生産能力を25%高め供給しやすくする。業界では独シーメンスや米ゼネラル・エレクトリック(GE)が風力発電機のM&A(合併・買収)に動いており、大手の集約が一段と進む。

 センビオンはオイロスの全株を現金で取得した。買収額は非公表。ポーランドにある風車の基幹部品であるブレードの工場を引き継ぎ、自社のドイツ、ポルトガルに次ぐ欧州拠点とする。センビオンは8月にインド同業の現地の資産も取得しており、世界規模でブレードの供給力を高める。

 再生可能エネルギー分野に強い調査会社、MAKEコンサルティング(デンマーク)によると、2015年のセンビオンの納入量は330万キロワットで世界10位、欧州系では5位。センビオンは今年3月に株式を上場して資金調達もしやすくなった。各国政府の導入拡大策で風力発電の需要が増える一方、コストの下落圧力も強まっており、買収による拡大で規模のメリットも引き出す。

 業界ではシーメンスが6月、スペインの風力発電機専業ガメサとの事業統合で合意。10月にはGEがデンマークのブレード大手、LMウイン・パワーの買収を決めた。中国勢も成長する国内市場で実績を増やし、世界シェアでは上位に食い込み始めた。欧米大手はこれに対し同業の再編を仕掛け、競争力を高めようとしている。